育メンのためのアドバイス ―妊娠4ヶ月

妊娠4ヶ月

妊娠線や紫外線予防をしよう。立ちくらみやめまいを避けるため、姿勢を変えるときは、ゆっくりと動くこと。バランスの良い食事と、十分な睡眠をこころがけよう。妊娠中期の摂取エネルギー量は、250kcal増程度で、つわりのある方は、食事を何回かに分けて寝る前や目覚めたあと軽食を口にするなどしよう。

妊娠中期4ヶ月

12週目からは妊娠中期になる。今週から7ヶ月27週が中期だ。赤ちゃんは身長25.4㎝、体重950gくらいまでに成長する。

12週目70日から76日

赤ちゃんの成長はゆっくりになる。73日から咽頭に声帯が造られるが、まだ声は出ない。20本の乳歯と歯槽骨(歯周)がこの時期に造られる。

赤ちゃんの内臓は働いている。肝臟は胆汁を膵臓はインシュリンを分泌している。妊婦さんは血行を良くするために、ゆったりとした服装にしよう。

しばらく頻尿が続くだろう。お母さんの体は、老廃物を効率的に排出して、栄養を体内に循環させる。経産婦は子宮に対して、筋肉の抵抗が弱くなるので、最初に妊娠よ りお腹が目立って、もうマタニティ服を着ているかもしれません。妊娠中は膀胱炎にかかり易いので、尿意を感じたらトイレに行こう。体内システムを洗浄するためにお水をたくさん飲もう。

適度なビタミンCやクランベリージュースなど、酸が多く入った水分を取ると膀胱炎にかかる確率を下げることが出来る。トイレの前後には必ず手を洗うこと。

腰痛が出る人がいるが、これはお産に備えて骨盤が開いてくるからだ。リラキシンというホルモンが影響している。リラキシンの生成は15週でピークを迎える。背が高く、体脂肪が少ないタイプのほうが、腰痛を感じやすいようだ。

ピーマンにはビタミンCが豊富だ。ピーマン1個には94㎎のビタミンCが含まれている。加熱すると減るが、それでも70㎎を摂取できる。キャベツにも豊富で100gにつき41㎎含まれて、ドライフルーツには鉄分が豊富だ。

レーズンには1カップ5.8㎎、アプリコット1カップには8.2㎎、ピーチ1カップには9.6㎎、レバーが苦手な人はドライフルーツを常備するのもいいかもしれない。ビタミンCは水に溶けやすく、体内で所蔵することが出来ない。だから常に補給することが大事になる。熱にも弱く、3分以上加熱すると、半減してしまう。 野菜はなるべく油炒めかサッと茹でるかで摂るようにしよう。

豆類は鉄分、チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)などを含む、良質なタンパク質の供給源になる。100gの大豆には16gのタンパク質が含まれている。飮料水の質にも注意をしよう。

13週目77日から83日

手が発達しよく動くようになる。生殖器は女の子と男の子のそれとはっきりわかるようになる。9週の終わり頃、身長27㎜、体重1gだった赤ちゃんは、身長で3倍、体重で50倍になる。脾臓が働き始め、古い細胞を排出して抗体を作る。

食後に消化不良を感じる方は、ご飯をゆっくり食べて、食後は2時間くらいしずかにすごそう。また食間には水分をよく取ろう。妊婦はカルシウムやマグネシウムが多く含まれる硬水がお勧め。お母さんが空腹でなくても赤ちゃんはお腹が空いていることをお忘れなく。

食事を抜いたり大量に食べたりせずに、少量ずつ数回に分けて食べるようにしよう。甲状腺から分泌されるホルモンには、食品から摂取した栄養を、エネルギー に変えて新陳代謝を、促進調節する働きがある。ホルモンの主成分はヨウ素だが、ヨウ素の摂り過ぎや不足は、甲状腺が肥大して機能が低下する。この時期 便秘がちなる方もいるだろう。

予防にはやはり十分な水分で、1日2㍑はとろう。軽いストレッチなど体を動かすようにしよう。亜鉛も重要な栄養素だ。1日10㎎の亜鉛を摂ろう。牛乳や肉類、魚介、大豆はよい供給源だ。マグネシウムは1日310㎎必要。マグネシウムは豆腐が注目されている。13週が終了しますと約 1/3が終わったことになる。

14週目84日から90日

この1カ月は赤ちゃんが急激に成長する。栄養をバランスよくとった食事と十分な水分で、成長をサポートしよう。子宮も大きくなるので、仰向けになると大静脈を圧迫してしまう。左側を下にして血液の循環をよくしよう。

87日目に赤ちゃんの髪の毛の生え方が決定する。赤ちゃんは、体がスムーズに動く練習をしていいる。指や手首を曲げることや、何かをつかむといった高度な動きができるように成長する。クルミ、カシューナッツ、アーモンド、ピーナッツなどは、タンパク質1カップにつき24~37gと脂質1カップにつき 64~77gと豊富だ。ナッツ類は真空パックのものを購入しよう。

15週目91日から97日

赤ちゃんは急成長を続けている。筋肉も強くなってくる。頭蓋骨の骨化がおこなわれ、首がまっすぐになって、足の爪が形成される。赤ちゃんは身長約120㎜、体重約100g位になった。血液量が増えると、同時にエストロゲンの作用で鼻血が出やすくなる。

体重の増えすぎには注意しよう。妊娠中毒症の恐れがある。鼻の粘膜が膨張するので、鼻づまりをしやすくなる。乾燥には注意しよう。寒い時期に、部屋が暖かすぎると、鼻づまりの症状を重くする。子宮への圧力が減少して、トイレにいく回数が減ってくるが、後期にまた増えるだろう。便秘にも気を つけよう。

お産では通常200~400㏄の出血がある。鉄分、カルシウム、タンパク質、ビタミンは意識して摂ろう。レバー、緑黄色野菜、牛乳、乳製品、小 魚、大豆製品だ。ビタミンAを多く含む食品に、うなぎの蒲燒き1串で1500μgRE、レバー50gで6500μgRE、かぼちゃ60gで 3960μgRE、などがある。胚芽や皮を取り除いていない、全粒製品(玄米、胚芽米、全粒小麦粉など)には鉄分やタンパク質が豊富なので、妊娠中にはこ うした食材を摂るようにしよう。

また有機農法のバナナ、パイナップル、メロンのような皮を向いて食べる果物は、気が付かないうちに、除草剤や農薬を口に入れることを防ぐ。ビタミンB12は神経線維を守り、神経システムの成長を助け、赤血球を生産する。1日2.8μgが目安だ。

格言

子供たちは、生まれながらにしてものまね上手です。彼らは良いことも悪いことも親のすることをすべてまねします。 作者不明
地球上の動物のなかでもつとも手に負えないのが人間の男の子なのだ。 Plato私たちが愛する家庭というものは、物理的に体が遠ざかることはあっても、おころがはなれることはないものだ。 Oliver Wendell Holme

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